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Telemedicine Report
記事リリース日:2017年9月21日 / 最終更新日:2019年1月18日
※医師が患者を診察する行為を指す「遠隔診療」に関しては、2018年現在では「オンライン診療」が正式名称とされておりますが、本記事は、まだ正式名称が定まる前における記事内容となります。
インターネットやスマホ・タブレット端末の活用が、近年の日本の医療を変えていることはニュース等で知っているという方が多いと思います。そのような便利な医療の中でも特に注目されているのが、遠隔診療(2018年には別名称として正式にオンライン診療とも呼ばれるようになりましたが、本記事では「遠隔診療」と表現します)です。医師の前に座らなくても医師の診療を受けることができることが、遠隔診療の最大の特長です。しかし、遠隔診療と似た言葉に遠隔医療があります。これって同じ意味なの?もしくは、どのような点が異なるの?と感じた方が多いのではないでしょうか。
目次
遠隔診療と遠隔医療2つの相違点を知るために、まずは「遠隔」という文字を取り除いて考えてみましょう。つまり診療と医療はどこが同じで、何が違うのでしょうか。結論から申し上げますと、「医療の中に診療がある」となります。医療の方がより大きな概念で、医療の中の1つに診療があります。
上記で記述したとおり医療はより広い概念となっているので、医療の中には診療以外にもあります。例えば、細胞や菌などを調べる基礎研究や、新しい薬を開発したり新開発の治療器具を作成する為の臨床試験も医療に含まれます。ノーベル賞で話題になったiPS細胞も医療です。そして診療ですが、これは診察を行い治療することを言います。診察と医療で「診療」です。診察の基本は、医師が患者を「診て」「観察」することです。治療の基本は、医師が患者に「触れて」「薬または手技を提供すること」です。診療と医療の相違点は簡単に説明すると以上になります。高齢化社会に突入したことにより近年では今後日本の医療をどうするかといった、とても大きな話が頻繁にされています。それでは遠隔を付けた状態で遠隔診療と遠隔医療の違いについても簡単に解説したいと思います。遠隔医療とは医師と患者が離れたところに居ながら医療を行う事となります。一方の遠隔診療は、医師が患者と接しないで、IT機器を用いて診察と治療を行うことに焦点を当てています。医師にとって、これはとても難しい仕事になります。そこで、従来の診療レベルに近付けるにはどうしたらよいかといったことや、そのために必要な通信機器をどのように作っていくかなどといったことが活発に議論されています。遠隔診療と遠隔医療について大づかみに理解できたところで、それぞれについて詳しくみてみましょう。
遠隔診療はすでに動き出していて、東日本大震災の被災地でも行われています。寝たきりの高齢男性に、介護者がタブレットを見せます。そのタブレットの中に医師が現れて「○○さん(高齢男性の名前)、その後いかがですか」と尋ねます。高齢男性はそれに対し、いま心配していることや、体調についてタブレットに向かって話しかけます。このやりとりは無料テレビ電話機能が備わっているLineやSkype等と同じなのです。このような体制を取ることで、高齢者たちは安心して自宅や介護施設で暮らし続けることができます。また、家族や介護職も、通院の回数が減ることで負担が減ります。医師にも大きなメリットがあります。それは異変をいち早く察知できるということです。電話診療やメールでのやり取りと異なり、遠隔診療では、医師が患者の表情や声の具合、話す言葉の内容をリアルに把握できます。医師が遠隔診療の途中で異変を感じたら「その状態はよくない。すぐに救急車を手配してうちの病院に来てください」と言うことができるのです。
遠隔診療は都会でも威力を発揮しています。特に子育て中の親が期待を寄せています。親が、症状のまだ軽い段階で子供を病院に連れて行くことは、大きな負担を伴います。小児科の待合室では、他の子供から病気をうつされるリスクがありますし、往復の交通費もかかります。仕事を休まなければならない場合もあり、その場合は収入減に直結しかねません。しかし、軽症を放っておいて重症化させてしまったら、後悔のしようがありません。そんなときに遠隔診療を使えば、小児科医が「病院にかかった方がいい」「しばらく様子をみてよい」「市販薬で対処してよい」といった判断を下してくれます。しかも都会の小児科はいつも混雑しています。医師の負担軽減にも、遠隔診療は効果があるのです。
次に遠隔医療についてみてみましょう。先ほど申し上げた通り、遠隔医療は大きなくくりとなります。遠隔医療を考える場合、遠隔診療に加えて、画像診断、さらにコンサルテーションという分野にまで話が及びます。さきほど、高齢男性がタブレットで医師と会話をした事例を紹介しましたが、当然のことながら話を聞いただけでは、より厳密な診療は行えません。医師が見たいのは数値や体内の様子なのです。数値とは、血液検査の結果や血圧の値などです。採血は訪問看護師でもできますし、血液の数値を出すことは専門の会社が行えます。しかし、そのデータをどのように遠隔先の医師に届けるかが課題になります。体内の様子とは、レントゲンやCTの画像のことです。こうした画像類も、重要な個人情報なので、安全かつ確実かつ早急に送受信することは、とても難しいことなのです。また、コンサルテーションとは、患者を診た医師とその病気のスペシャリストの医師が、連携して治療方針を検討することです。遠隔コンサルテーションが実施できれば、地方の医師が、自分の患者の様子について、遠方の大学病院の医師などに相談できるのです。
遠隔診療も遠隔医療も、一般の人がなじんでいる病院や診療所とは異なります。ですので患者様はしばらく混乱するでしょう。医療に従事している医師や看護師たちの中にも、遠隔診療って何? 遠隔医療と違うの?と思っている人がいます。まだ医療現場も模索している状態なのです。一般向けに運用されるようになったのも最近のことなので今後の動向に注目していくとともに未来の治療を受ける心構えをしておきましょう。
※本記事では「遠隔診療」と「遠隔医療」の違いについてをご紹介しましたが、このうち、医師が患者を診察する行為を指す「遠隔診療」に関しては、2018年に「オンライン診療」が正式名称とされております。
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